あの空に届くように

突然のことだったとのこと。きっとお母様ご本人が一番戸惑い、驚いていらっしゃるのではないかと思います。私の生きる同じ時代に彼がいる、そして彼を育んでくださった貴方がいてくださったことに感謝します。どうか心安らかにお眠りください。


こういうときに何て声をかけたら(どんな言葉を伝えたら)いいのか、いまだによくわからないでいます。ただ、彼に守るべき弟たちが、そして当たり前にそばにいてくれるメンバーがいてくれてよかったな、と思います。


裕さんの言うとおり、解決してくれるのは時間だけなのだろうと思います。正確には、解決してくれる、というより「『不在』という悲しみに慣れる」だけなのだろうと思います。当たり前にそこに居た人が、いないことが当たり前になって、でも「ああもういないのだ」と改めて思うたびに、その悲しみとは向き合わざるを得ない。その悲しみが消えてなくなってしまうことはない。ただいつか、いつか、穏やかにその悲しみと向き合えるときがくるのを待つだけなのだと。