『蛮幽鬼』@新橋演舞場

09/10/09 ソワレ

作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
出演:上川隆也 稲森いずみ 早乙女太一
橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと
山内圭哉 山本 亨 千葉哲也
堺 雅人 他


演舞場に向かって歩いてたらロン毛のおじさんが追い抜いていった。誰かと思ったらいのうえさんだった(笑)うん、よくあるパターン(笑)大したことは書いてませんが、ネタバレNGの方は回避をおすすめします。


1等なのに2階席ってやっぱりちょっと納得がいかんよな(笑)4列目だったので花道の後ろのほうが元より見えないんだけど、舞台側のすっぽんのあたりでの芝居してても、前の人の頭にちょうどかぶって何やってんだかさっぱり、みたいなことが何度か。全体を俯瞰で見下ろすにはよい席でしたが。あと、お尻が痛くならないのは演舞場のよいところ(笑)
復讐譚のわりに何故か結構すっきりしている自分にびっくり。最後バタバタと人が死んじゃうのに。「蜉蝣峠」のラストが、闇太郎にとっては復讐だけど、天晴の行動原理が最後までつかめなかった感じだったからやや消化不良感があったのに対して、今回は一応は理屈は通ってるというか。*1あー、でも血糊をあんまり使ってなかったのもあるのかなぁ。「蜉蝣峠」は噴出しまくってたから…。あとは、映像の量がほどほどだったのもよかったな。説明シーンで映像使うと楽なんだけど、やりすぎると醒めちゃうので。メタマクくらいの分量はすごくよかったんだけど*2IZOはちょっと使いすぎの感があったので。
隆也の白マントはデフォですか(笑)えーっとSHIROH?って何度か思いました。堺さんは、話は聞いてたけど動けてる!っていうのがまず第一で。太一は刀での殺陣メインなのに対して堺さんは結構何でもアリの殺陣な感じ。笑顔の殺し屋って嵌り役な気がする。太一は道活屋敷で方白として出てくるまですっかりその存在を忘れておりまして、出てきてやっと「あ、そうだよ太一出るんだよ」って思った(笑)どんだけ堺さん見たかったんだ(笑)殺陣が流麗で軽やかで、力強いというよりは舞のような印象だった。稲森いずみも特に違和感なく。ネガティブな意味でのひっかかる要素もそんな無かった気が。背が高いのは舞台に映えていいよね。
じゅんさんは全体的におもしろ担当?まさかのコール&レスポンスありですよ。聖子さんはねぇ、ズルイよね片言は(笑)しかも聖子さんからの提案だという。セクシーなお姿も見られました。最期のシーンがすっぽんの上で、すっぽんが下がっていくときに刀を捌いてるのをガン見してしまった。粟根さんは頭脳派キャラなのは毎度のことだけど、結構あからさまに腰巾着なのも珍しいかも。結果的に、ではなく自らの意思で、ってとこが。冒頭の留学生4人のシーンで「まこりんだけ老けてる気が…」と思ったのはここだけのヒミツです(笑)隆也と1歳しか違わんのに。あとは、子ども役じゃないさとみちゃんを久しぶりに見たな。今回は河野さんとコンビです。あ、留学生4人が、隆也と圭哉とまこりんとあと一人って誰がやるのかよくわかってなくて、始まってみたら川原さんだった(笑)希望に燃える爽やか青年キャラって珍しい。でもすぐ殺されちゃうんだけど(笑)本役で死んじゃったあとはどこで出てたんだろうなー。1箇所だけ川原さんかなー?っていうのはあったけど、それ以外はよくわからず。右近さんの大王は結構好きだったなー。おっとりキャラなのが笑いを誘うんだけど、元がそういうキャラクターなんだもんね、あれ。優しいけど、でも何にも考えてないわけじゃないところが好きだったなー。

隆也主演なんだと思っていたら、どうやら堺さんとダブル主演というのが正しそう。カテコでの挨拶も半分にわけあってたし。挨拶のときに、身体の両側にぴたっと腕をつけてる堺さんがかわいくてねー(笑)さっきまであんなに人殺してたのに。

*1:天晴が立派を殺した理由がいくら考えても未だによくわからない

*2:まああれはLEDアレイの使い方もよかったと思う