ゲキ×シネ「蛮幽鬼」

去年の今頃は東京公演中だったんだよなぁ…としみじみ。ずっと笑みを浮かべている殺し屋役の堺雅人なんて誰がどう考えても絶対嵌り役になるよなーと思って観に行ったら、もうそこから真っ逆さまです(笑)これまでも、ドラマに出てれば見てたし、映画も観てたし、舞台でも観たことあった(しかも最前列で下から見上げて「この人カッコいいなー」と思った)にも関わらずサジきっかけでここまでどっぷり嵌るとは(笑)そういう意味では運命的な作品なのかもしれません。

ネタバレしてます。



舞台の時はおそらくサジばっかり観てたんでしょうね、改めて編集された映像で観ると、蛮幽鬼ってきっちり土門(と美古都)の話になってました。ただ、そうするとラストのサジの切なさが減るかなぁという感じはする。サジに思い入れを持って観てれば観てるほどそう感じるかも。東京公演の2/3くらいのときの映像だからなおさらなのかなぁ。全体の2/3くらいの時点だったらもっと全然違う気が。鹿女の乱心シーンも、舞台のときはよし子さんのキャラ炸裂って感じで、悲しいシーンのはずなのに笑えてしまうという大いなる矛盾があったのだけど、映像で観ると切なくて悲しかった。少なくとも私は(笑)まああのシーンは鹿女が殺されてどうこう、というよりかは、あの出来事が美古都に与えた影響のほうが重要なんでしょうけどね。
冒頭の調部が殺されるシーンでは、留学生4人組は形同じで色違いの衣装だけど、川原さんのだけは左胸に縫い跡があるのがよくわかる(笑)血袋入ってるんでしょうね(笑)惜春暗殺のシーンでは、舞台のときはわかりづらかったサジの仕草がインサートされててわかりやすくなってた。舞台の時は結局何やってるのかわからなかったので、こうやってたのか!と。
あとはエンディングのカテコの堺さんは必見。役が抜けて素に戻ってるのが素人目にもよくわかるんですよ。なんかあの姿を観て、逆に役者ってすごいことやってるんだなーって思いましたわ。